画像引用:wikipedia
トカレフTT-33は簡略化のため安全装置まで無くしたとてもシンプルな拳銃である。
1920年代、ロシア革命などもあり拳銃の種類が多いため、規格統一の必要に迫られトカレフTT-33は開発された。
単純な機構のため耐久性が高く、ロシアのような極寒の地でも問題なく動作が可能。
第二次世界大戦から1950年頃までソ連の正式採用拳銃として広く普及した。
単純な構造は第二次世界大戦でとても活躍する。
ドイツ軍の銃は高精度であったが複雑なため寒さに弱く動作不良に陥る事もあったが、トカレフTT-33はドイツ軍ほど動作不良にはならなかった。
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日本では暴力団関係者がトカレフを所持していたという事件がニュースになったこともあるためトカレフの知名度は高い。
ただし、日本国内に流れたトカレフはソ連製ではなく中国のコピー品がほとんどである。
トカレフは安全装置が無いから危険という印象を持たれがちだが、正しく取り扱えばトカレフTT-33は危険ではない。
トカレフTT-33はシングルアクションの銃であるため、ハンマーを起こさなければトリガーを引いても弾丸は発射されることもない。
もちろん、薬室に弾丸を入れておかなければ暴発はしない。
トカレフTT-33は民間で発売する予定はなく、軍で採用されるため利用者の多くは正しく銃の扱いを受けている。
そのためトカレフでの事故というのは正しい知識と訓練を受けていない人によるものがほとんどである。
第二次世界大戦後は、中国など共産圏にてコピー品が多く作られている。
それらの中にはやはり安全装置が無いのは危険と判断されたのか、安全装置が付いているものもある。