概要
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ソビエト連邦が崩壊してロシアになったころから使われ始めてたスナイパーライフルである。
スナイパーライフルに消音機能を一体化させた銃で、ロシアの治安機構や特殊部隊を中心に普及している。
銃を見てすぐに目につくのが銃身の太さである。これは消音機と一体化しており、消音機だけを取り外すことはできない。
これは銃声とマズルフラッシュをできるだけ少なくすることをコンセプトとしている。
完全に狙撃銃という分類にもなっているわけではなく、フルオートでの射撃が可能。アサルトライフルとしても使うことができる。
使われる銃弾は9x39mm弾という、ライフル弾をそのまま太くしたような弾丸を使う。これは亜音速弾と呼ばれており、音速を超えない速さの弾丸である。
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一般的な5.56mmや7.62mmの弾丸では音速を超えるため発射時の音を完全に無くせたとしても弾丸が飛んでいる時のシュパン!というような激しい衝撃波の音が発生してしまう。
そうならないように弾丸が音速を超えないように飛んで衝撃波を発生しないようにし、銃声の音も極力減らした銃がVSSである。
音速を超えない速度でも殺傷力を上げるため、弾丸は7.62mmより重い弾頭になっている。通常の弾丸より遅いが、重量があるため殺傷力はある。
小音性を追求しているものの、映画のように「プシュッ・・・・」というほど小さくはなることはない。
コッキングレバーなどの動作音は発生しているので、近くにいればそれなりの音は聞こえる。
派生型にはアサルトライフル化させたAS valLなどもある。目的に合わせて弾丸のコンセプトから作ってしまうなど、軍事大国ロシアらしい銃である。