新型コロナウィルスの危険性と適切な対策 | サバゲーナビ

新型コロナウィルスの危険性と適切な対策

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追記:
本記事において、イベントを自粛された運営者様を批判するように受け取れる内容を書いてしまい、イベント参加予定だった方、またイベント運営者様に不愉快な思いをさせてしまい、大変申し訳ありませんでした。
自粛を促す行政への問いかけとして書いたつもりであり、イベントに関わる方々への批判のつもりは一切ありませんでした。
誤解を招く書き方をしてしまった事を、心よりお詫び申し上げます。

また、ウィルスの解説についても説明が不十分でありコロナウィルスが安全かのように受け取られかねない表現もございました。
解説の文章を修正、追記いたしました。
多くの方に多大なご迷惑をおかけし、大変申し訳ありませんした。

2020年1月より、中国の中部にある湖北省武漢市にて新型のウィルスが発症し、それが世界的に感染を広げていることはニュースなどで連日報道されております。

最近、私は『新型コロナウィルスが流行っているのにサバイバルゲームフィールドは安全なのか』という質問を受けました。
私は医療の専門家ではありませんが、患者の統計情報を国に提出する医療系ソフトの開発・運用を担当していたことがあります。
各地でサバゲーイベント含めて数々のイベントが新型コロナウィルスにより延期、中止となり心苦しくなり、今後どのように判断するべきかを少しでも力になるべくまとめました。

本記事は、2020年2月29日時点の情報を基に作成しております。

危険か、安全か、という両極思考の危険性

まず最初に頭に入れてただきたいことは、病気について考えるときに「それは安全か?危険か?」といった二者択一の思考を一旦やめていただきたいのです。

病気の症状は人によってまったく違います。
同じ病気でも高齢者であれば免疫力も弱まってかかりやすくなりますし、若者であれば病気への耐性は高く病気になりづらいです。その病気は安全か危険かと断定はできないのです。

病気の危険性を把握するには、何万人の感染者のうち何%がどのような症状になったか、という数字を解析することでその病気の危険性などがわかってきます。

虫歯であっても悪化すれば敗血症を発症し命にかかわることもあります。
しかし『虫歯=敗血症』にはなりませんよね?症例が少なく極めて珍しいケースだからです。

病気の危険さの程度を知るには、その病気に関する様々な数字のデータを解析する必要があります。
新型コロナウィルスについて、政府や関係機関から発表された数字を基に解説いたします。

新型コロナウィルス(COVID-19)に関する政府発表の感染者数、死亡数

まず、新型コロナウィルスを検査するには、PCR検査と呼ばれる微生物を検査する方法があるのですが、それが唯一のコロナウィルスを検知する方法とされております。
※参考:厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/...006.html

2020年2月28日に厚生労働省より感染者数、死者数が発表されました。
これによると国内にて210人の感染者がおり、死者数が4人です。
※参考:厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/...9849.html

正式に発表された数字であっても、現実を完全に映し出したものではないことを認識しましょう。
発表されたのはPCR検査を受けた人の数であって、新型コロナウィルスに感染しても風邪だと思って気づかない人や、新型コロナウィルスに気づかず死亡した人はカウントされません。

新型コロナウィルスの潜伏期間は最長で12.5日と発表されておりますので、今後に一気に発症する可能性もゼロではありません。

参考までに記載しますが、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」による感染者数は統計に入っておりませんが、船籍はイギリスであるということと、狭い空間に長期間いたという特殊な状況のため統計から除外するのは情報の精度を保つため妥当と私は考えます。
※現時点でのクルーズ船の感染者数は705人です。

新型コロナウィルスの症状と治療

新型コロナウィルスの症状は咳や発熱といった一般的な風邪と類似しており、悪化した場合は肺炎を引き起こす可能性があります。
肺炎とは肺の感染症のことで、肺の中にある酸素と二酸化炭素を交換する肺胞という細胞が炎症を起こし、呼吸が息苦しくなったり咳がひどくなったりします。

では、新型コロナウィルスの治療法とは何でしょうか?
新型コロナウィルスの治療法は、普通の風邪を治すのと同じく温かい恰好をして安静に過ごすことしかありません。

インフルエンザウィルスであればタミフルなど薬はありますが、新型コロナウィルスにはまだ無く自分の免疫力で治すしかありません。
ここで誤解されがちなのが、「最後は自分の免疫力だけで治すしかないのか!それは大変だ!」とお考えになる人がいるようですが、全ての病気は自分の免疫力で治すしかないのです。
風邪になったとき、薬で一気に治ったなんて経験はありませんよね?
薬は体の免疫力をサポートすることはできても、薬だけで治すことはできません。

体調が悪くなり病院で仮にPCR検査を受けられたとしても
「あなたは新型コロナウィルスの陽性で、感染しています。安静にしてください。」
と言われるか、
「あなたは新型コロナウィルスの陰性で、感染していません。安静にしてください。」
と言われるかです。
つまり、新型コロナウィルスにかかっていてもそうでなくても現在の治療方法は同じなのです。
PCR検査で自分がコロナウィルスにかかったかどうかを知るというのは、国の感染状況調査などで役立つことはあっても、現在は治療で役立つことはありません。

新型コロナウィルスはどれほど危険?

新型コロナウィルスの詳細がわかってきましたので、どれほど危険なのかを調べてみましょう。
病気の危険の程度はその病気だけを調べてもわかるものではなく、他の病気と比較して初めてわかります。

昔は恐れられていた結核は、平成30年の死者数は2,204人で、新規感染者数は15,590人です。
毎日平均で6人が死亡します。
※参照:厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/...633.pdf

毎年冬に大流行するインフルエンザウィルスですが、日本国内で毎年1,000万人が感染し、死亡数は約1万人です。
なんと、毎日27人もの人がインフルエンザで命を落としているのです。
※参照:厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/...02.html

現在の新型コロナウィルスによる死亡数は4人です。
仮に、今後の新型コロナウィルスにる死者数が膨大に増えて100人になったと仮定しても結核の死者数と比べて1/22、インフルエンザと比べて1/100なのです。

新型コロナウィルスの感染者数は現在210人ですが、仮に1000人に増えたとしても結核の1/15ですし、インフルエンザウィルスの1/1000なのです。
改めて比較して、インフルエンザの感染力の強さが際立ちますね。

追記:
これは新型コロナウィルスが安全だと言いたいわけではなく、新型コロナウィルスで亡くなる人も重症化する人もいるため危険なウィルスであることには変わりありません。
しかし、毎年流行っており多くの人がかかったことがあるインフルエンザの被害を数字にして比較してみると、新型コロナウィルスはどれほど危険と感じますでしょうか。


仮に新型コロナウィルスによる死者数が1万人まで到達したとして、それはインフルエンザウィルスとやっと同程度の被害になります。
私の個人的な意見を述べさせていただきますが、新型コロナウィルスよりインフルエンザの方がはるかに危険性があると考えております。

追記:免疫力低下とウィルスの関係

ウィルスがあるから病気になると思われがちですが、もちろんそのようなケースもありますが、免疫力の低下によっても多くの病気にかかります。
実は、空気中や皆様のご自宅のどの場所にでもウィルスや細菌はおり、それらを私達は日常的に体内に取り込んでおります。
しかし病気にならずにいられるのは、体内にある免疫力が機能して外敵を排除しているからです。
例えば、インフルエンザのウィルスを持っている人がいたとしても、その人の免疫が機能していれば体調を崩すことはありません。
変な例えですが、みんな常に病気にかかっているのですが免疫力が被害を最小化してくれているので気にせず日常生活を送ることができるのです。

免疫力が低下してくると体内で無力化されていたウィルスが繁殖しだし、症状を抑えられず病気になってしまいます。
実際にあった症例ですが、免疫が機能しなくなった人の肺の中にカビが増殖して死亡した例もあります。通常であればカビ菌は無害ですが、免疫力がなくなってしまうとカビ菌ですら人の命を脅かすのです。

つまり、インフルエンザや新型コロナウィルスなど特定のウィルスに対して対策しようというより、体を健康に保ち免疫力を高める事で多くの病気に対策ができるようになるのです。
新型コロナウィルスに感染していながらも無症状だった例があるのが正にそれです。

発表されている新型コロナウィルスの症状は風邪やインフルエンザとほぼ酷似しており、対策もほぼ同じです。
つまり、手洗いやうがいをする、適度な運動をするなどインフルエンザ対策をすればそのまま新型コロナウィルスの対策もできております。

未知に対する恐怖心理

政府が学校の卒業式を延期にしようとしたり、テーマパークが営業停止になったりと様々な対策が取られておりますが、はたしてこれらは適切な対応なのでしょうか。
何千万人という人が毎日出勤して会社で仕事をして多くの病気の感染機会があるのにです。

人は知らない物を恐れます。何が起こるかわからないものを警戒します。
それは大切な防御反応ですが、それに過剰に心が囚われてしまうと結果的に被害が広まることがあります。
冬の時期は、普通の風邪やインフルエンザの患者が大勢病院に訪れます。ただでさえ病院が忙しいのに「もしかしたら新型コロナかも?」と軽い気持ちでみんなが病院に行けばどうなるでしょうか。
本来は受けられるべき治療を受けられない人がでてしまう可能性だってあります。
医師や看護師、ベッドといった医療資源には限りがあります。

インフルエンザで毎年1万人の死者がでているとおわかりになった皆さんは、まだ4人の死者におさまっている新型コロナウィルスをどれほど恐ろしいと感じますか?
厳しい指摘になってしまいますが、テレビ、新聞など大手メディアが新型コロナウィルスのみ報道するスタンスには、公正な情報の拡散になっておりません。
不安は視聴率を稼ぎ、お金になります。しかしそれが正しいマスメディアの姿と言えるのでしょうか。

新型コロナウィルス対策

新型コロナウィルスが今後どのような被害を出すかは誰にもわかりません。
しかし、我々にできる対策は部屋を暖めて、温かい恰好をして、体調管理をしっかりとする。できれば加湿器などで保湿をしたり、手洗いうがいをする。この程度しかありません。

また、精神的ストレスが免疫力を落とすこともわかっており、過度に怯えることは体にもよくありません。
ここで突然サバイバルゲームを推奨するわけではありませんが、適度なスポーツで体の血の巡りを良くすることは健康的ですのでサバイバルゲームをして汗を流すのは良い事だと考えております。
※ただし過度に疲れると免疫力は下がるので、耐久戦などはお勧めしません。

毎日平均27人が命を落とすインフルエンザは今まで特に気にしなかったのに、国内で発症して一ヶ月半経って死亡数4人の新型コロナウィルスで行政は卒業式を中止したり大手テーマパークが営業停止をするのは適切な判断でしょうか?
行政からの通達によりサバイバルゲーム業界でもイベント中止などを聞きますが、とても残念です。

追記:イベント自粛による被害について

行政はイベントなどの中止を行政が強制ではないとしつつも自粛を促しておりますが、これには強い違和感を覚えます。

多くの人が平日に仕事をして電車、バスにも乗ってます。スーパーやコンビニなども通常通り営業しており、感染するリスクは日常生活のどこにでもあるのになぜイベントのみ自粛を迫られねばならなのでしょうか。

行政は新型コロナウィルスの拡散防止を目的としておりますが、新型コロナウィルスに感染した人たちはイベントでのみ感染したわけではありません。
また、亡くなられた方は高齢者が多いため高齢者向けのイベントの中止であれば理解できるのですが、若者中心に集まるイベントを中止しても効果は見込めません。

政府は2週間の自粛を要請しておりますが、2週間後にも新型コロナウィルスの発症者が出ればまた追加で2週間自粛を要請するのでしょうか。

すでにイベント中止によるイベント業者の売り上げがゼロになるなど、経済的ダメージが生じております。
インフルエンザは現在でも新型コロナウィルスより多い被害者を出しているのに、新型コロナウィルスにのみ注力する行政の対応はバランスが取れておりません。

私はイベントにのみ自粛を迫る行政の対応は、中世ヨーロッパの魔女狩り、魔女裁判に近いと考えております。
根拠もなく『あれが危険だ!』と叫んで被害者が生まれてしまいます。

イベントは何ヶ月も前から準備をし、多くのお客様が楽しめるよう、少しでも多くの人が笑顔で帰れるよう多くの人が関わっております。イベントによっては膨大な時間もお金もかかっています。
それを行政がどれほど効果があるかもわからず自粛を促すのは、イベント運営者、そしてイベントを心待ちにしていたお客様に対して無責任だと強く感じます。
強制ではないとしつつも、実際には行政からイベントの運営に対して自粛をするよう求められたという話を何件も聞いており、イベント運営者が最大の被害者になっております。

すでにイベントを中止、営業停止をされた方々は苦渋の決断であり、経済的損失も大きいと思います。
これほどの事をさせた行政は、自粛によりどれほど効果があったと説明できるのでしょうか。
新型コロナウィルスは未知の部分があるのは間違いありませんが、現在はインフルエンザよりはるかに小さな被害しか出しておりません。
この段階でここまで過剰な対応をなぜかイベント運営にのみ行政は迫るのか、理解に苦しみます。

イベント運営の方々におかれましては、勇気をもってイベントを開催していただきたいと願っております。なぜならイベントで新型コロナウィルスに感染しやすいという根拠はどこにもないからです。
行政からの自粛要請に応じないというのは簡単ではないと想像いたしますが、イベント運営者様には冷静に判断していただけることを心より願います。


最後になりましたが、本記事におきましてイベント中止、延期をされた運営者様を批判するかのように受け取られる表現をしてしまい、大変申し訳ありませんでした。
不快な思いをさせてしまった事を心よりお詫び申し上げます。

著者:AK侍(サバゲーナビ管理人)

2014年にサバゲーデビュー、それからサバゲーにハマり定例会によく出没する。
定例会の開催日を検索するのが大変なので、検索システムを導入したサバゲーナビを2016年10月にオープンさせる。
東京、千葉、神奈川、埼玉など関東を中心にサバゲーをする。いつか名古屋や大阪など関西にも遠征して全国のフィールドでサバゲーするのが夢。
装備はAKが大好きだが、M4、89式と色んな銃を使ってみたい。
服装はフィールドに合わせて色々と変わる。

Twitter:@tokyosavagenavi