Sergent’s Heart(サージェンツハート)ショップレビュー
Sergent’s Heart(以下、サージェンツハート)は兵庫県で実物の素材を使ったダミーカートを製作およびアクセサリーなどに加工して販売するショップです。
基本的にはネットショップやミリタリーイベントなどに出店して販売を行っており、実物の薬莢や弾頭を用いて手作業で製造しています。
火薬が入っていないだけで見た目の綺麗さ、本物と同じ質感、実弾そのものの仕上がりでマニアに愛されるお店です。
今回は特別に取材で製作現場を覗かせていただいたので、その様子をお届けします。
Sergent’s Heartとは
“実物ダミーカート”を取り扱うショップで、基本的にはネットショップを中心に販売をしております。ミリタリーイベントやサバゲーイベントにも積極的に参加しております。
実物ダミーカートを加工して、ネックレスや指輪にボールペンなどミリタリーアクセサリーなども販売しております。
製作の様子その1「7.62mm NATO弾(.308win)キーホルダー」
今回は実際に実物ダミーカートの製作の様子を見せていただきました。
写真は袋に梱包されたレミントンの7.62mm(308.win)弾の薬莢。
こういったスナック菓子の袋ように梱包されて販売されているとのこと。
まずは検品して数が揃っているかを見ていきます。
サージェンツハートでは小さな空間に多くの工具や機械、そして素材の数々が置いてありました。
写真手前にある赤い工具は弾丸を作るための専用のプレス台で、口径に合わせた治具をセットして弾頭を組み込んでいきます。
まずは薬莢の口元を専用のリーマーで削り、バリ取りしていきます。
次に専用の治具(リサイジングダイ)をプレス台に組み込んで「リサイジング」という作業をしていきます。
一度使用された薬莢や新品であっても変形している薬莢を正規のサイズに作り直す為に行う工程です。
プレス台のレバーを下げて薬莢をリサイジングダイに押し込み薬莢のマウスやボディを絞り込んでリサイズします。この工程で弾頭を組み込んだ際に接着剤等を使用しなくても弾頭が抜けない様にします。
実際にこの作業を体験したのですが、真鍮製の薬莢でも無理やり絞り込むので少し力が必要でして、これを何十発何百発もするにはなかなか疲れそうでした。
次に治具を変えて(シーターダイ)薬莢に弾頭を入れて組み込んでいきます。薬莢のマウスの口径(マウスの内径)は弾頭の口径(弾頭の実直径)より小さい為、プレスで弾頭を圧入します。
リサイズ作業と比べると力はいらず、簡単にレバーがすっと降ります。
この後治具を交換(ファクトリークリンプダイ)し、マウスをさらに圧着して弾頭をカシメます。
最後にキーホルダーにするべく、サージェンツハートで作られた専用の治具を使用して、キーホルダー金具(ヒートン)がついたプライマー(雷管)を圧入して組み込みます。
また、サージェンツハートでは弾丸やドッグタグなどへ、ケガキ彫刻機やNCフライス盤での切削加工による刻印が入れることができます。 ※画像はケガキ彫刻機
こうしてこれらの工程を経て最後に磨き上げ、できた物が写真のものです。
ほとんどが手作業で行われており、弾丸1発では小さなものですが、それらを何十発をも長い工程で行われているのは、実際の工程を見て改めて驚きを感じました。
刻印内容は基本的には文字などですが、複雑でなければロゴなども対応可能で、詳しくはサージェンツハートのホームページなどから問い合わせてみてくださいませ。
製作の様子その2「12.7x99mm NATO弾(.50 BMG)」
次はバレットM82等に使われている50口径(.50BMG)の大型実物ダミーカートの製作の様子をみていきます。
写真は一度使用された後の薬莢と米軍の放出品の弾頭(未発射)で、かなり錆や焼跡が残っております。
特に弾頭はかなり古く、こびり付いた汚れやシミが酷い物です。
今回のは湿式タンブラーという研磨用の機械を使って薬莢と弾頭を研磨していきます。
こちらの専用の箱に研磨したいものを入れて、水と釘のような研磨剤と洗剤を入れていきます。
ふたを閉めて機械にセットして起動。
箱が回転されてその箱の形状によって中身がシェイクされて研磨されていきます。
ちなみにこちらがドライ式タンブラー。
ドライ式タンブラーはコーン粒など粒子による研磨で仕上げるもので、湿式タンブラーに比べて仕上がりに時間がかかるものの、仕上がりは綺麗になるとの事。
湿式タンブラーは仕上がりは早いが1度の研磨ではある程度の仕上がりになってしまうそうです。
湿式タンブラーで1回目の研磨を終えた後の薬莢と弾頭。
まだ少し錆や黒ずみが残っていますね。
そこで弾頭には酸性の洗剤を使って表面の汚れを除去していきます。
ある程度の汚れを取ったらもう一度湿式タンブラーの箱に入れて、2度目の研磨を施していきます。
そうして2度目の研磨を経てできたのがこちらです。
最初の頃とは見違えるほど綺麗になりましたね!
そうして今度は12.7x99mm弾専用のプレス台と治具を使ってリサイジングと、薬莢と弾頭を組み合わせていきます。
この時もリサイジングを体験したのですが、レミントンの薬莢では少しの力で済みましたが、それと比べると一回りも二回りも大きい50口径弾の薬莢では、流石にプレス台のレバーを下げる時にかなり力が必要でした。
こうしてできたのがこちらです。
実物であるからこそ重厚感と存在感ある仕上がりで、錆びていた最初のあの状態から鏡面になるほど磨かれて綺麗なものになっております。
サージェンツハートオススメ商品
サージェンツハートでは実物ダミーカートの製造および加工を行っており、そのノウハウを活かして、さまざまなミリタリーアクセサリーとして展開しております。
今回はその一部をご紹介します。
リアルカートリッジ ボールペン【.338Lapua Mag】
実物ダミーカートを加工したボールペンで、一見ただの弾丸に見えますが実際に書けるアイテムになっております。
リムホルダー&スワロフスキーリム
薬莢の底のリムを加工してプライマーの代わりにスワロフスキーを埋め込んだリムと、それを好きな色合いで取り付けられるリムホルダーというものです。
弾丸からの印象から大きく変わった新しいミリタリーアクセサリーですね。
zippo
スワロフスキーを埋め込んだリムを取り付けたzippo。
サージェンツハートの刻印入りで他にはないオリジナルミリタリーライターになっております。
ZRST & Rebellion リムホルダー
ZRST & Rebellionは謎のウイルスによって感染したらゾンビになる世界戦での架空LE装備企画で、さまざまなショップやメーカーが参加しており、テーマカラーは黒に蛍光色の黄緑やオレンジを基調としたアイテムを展開しております。
サージェンツハートではその存在を示すリムホルダーや、その他にも刻印ドッグタグや弾丸などを取り扱っております。
ZRST & Rebellion リムリング
スワロフスキーリムを専用のリングを取り付けた指輪です。
さりげないワンポイントアクセサリーで気軽に身に着けられそうですね。
Sergent’s Heart(サージェンツハート)
サージェンツハートでは実物ダミーカートのを使ったこだわりの数々を取り揃えております。
実物ダミーカートで他で流通している物の多くは、弾頭が新規で作り直してアクセサリー用になっているものが多いらしく見た目こそ近しい物になっていますが、サージェンツハートでは本物の弾頭と薬莢を使ってアクセサリーとして再現しており、それらを手作業で研磨して、整えて、1発ずつ組み立てて、磨いて、多くの工程と細かな作業を経て仕上げておりました。
今回紹介した商品以外にも9mm弾の実物ダミーカートやダミーショットシェル弾に、その他アクセサリーもまだまだございます。
ホームページからの販売も行っております。また、ミリタリーイベントにも積極的に参加しておりますので、ぜひ実際に見て珠玉の1発を手に入れてみてください。
Twitter
↓
https://twitter.com/sergeants_heart
ホームページ
↓
https://sgt-h.com/
サージェンツハート×サバゲーナビ コラボ企画 弾丸プレゼントコーナー!
今回製作していただきました「7.62mm NATO弾(.308win)キーホルダー」を、今回この記事の最後まで見ていただいた皆様の中から抽選で10名の方へプレゼントいたします!
応募は下記のGoogleフォームより必要事項を記入の程、応募をお願いいたします。
また、いただいた情報は今回のプレゼント企画以外では使用いたしません。
いつも当サイトをご観覧いただき誠にありがとうございます。
奮っての応募おまちしております。
応募Googleフォーム
↓
https://forms.gle/MPNPQBkwkJsvWyPt9
※応募期間1月28日~2月10日まで。抽選日2月11日。
※応募は終了いたしました。多くの応募誠に有難う御座いました!
関西だけでなく関東や他地域へ遠征サバゲーもよく行く。 サバゲーをするだけに飽き足らず、カメラマンやブログ、他にも 自身で主催する貸切サバゲーイベントの通称「チェンサバ」や、 創作キャラレイヤーとして「創作集団 悪役連合」のリーダーを 務めるなど幅広く活動する。 2020年よりサバゲーナビ公式ライター。 Twitter:@Sasugo_3 Blog:サスブロ! |